メヌウショロ沼

〜 風と鳥の声だけが響く、静寂の湿原へ 〜

観光地の喧騒を離れ、手つかずの自然に心ひたす
もしあなたが、本当の利尻島の自然に静かに触れたいと願うなら、メヌウショロ沼がその答えです。地元で「沼浦湿原」とも呼ばれるこの場所は、訪れる人もまばらな隠れた名所。高層湿原と低層湿原が織りなす貴重な生態系が手つかずのまま残されており、聞こえるのは鳥のさえずりと風の音だけ。穏やかな時間が流れています。

季節の草花と、水面に揺れる「逆さ富士」
春から夏にはミズバショウやワタスゲの白い妖精たちが顔を出し、秋には湿原全体が燃えるような草紅葉に染まります。季節ごとに移り変わる湿原植物の彩りは、訪れるたびに新しい感動を与えてくれるでしょう。風のない晴れた日には、沼の水面に利尻富士が映り込む「逆さ富士」が見られることもあり、その神秘的な美しさは格別です。

何もしない贅沢を、静寂がもてなす特別な場所
ここは、何かをすることが目的の場所ではありません。ただそこに佇み、変化する雲の流れを眺め、植物の息吹を感じる。そんな「何もしない贅沢」を味わうための場所です。日々の忙しさを忘れ、静かに自分と向き合う時間を過ごしたい旅人にとって、メヌウショロ沼は最高の贈り物となるはずです。

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